薄利多売 リアル店舗の場合
リアル店舗の場合、
非常に多くの商品を陳列するので、
商品の価格帯が多岐に渡るだろう。
100円の物から10000円の物まで、
様々である。
せっかく豊富な商品数なのに、
初心者にありがちなのが、
ただ、棚に商品を置いているだけに
なっているという事である。
素人が経営者になると、恐ろしい事に、
安い商品も、高い商品も、
同じ扱いになっているのだ。
野球に例えると、
みんな違う特技を持っているのに、
みんながみんな、ピッチャーを、
やらされていると言ったところか。
それぞれの特技・特性を生かして、
役割を分担させる事で
チーム(全体)の力が、
2倍・3倍にもなるのだ。
それぞれの商品に、役割を与える
まず、安い商品(100円レベル)の
粗利率は90%に設定する。
100円で売るなら、
10円以下での買取(仕入)を徹底する。
1個売れると、90円の利益。
しかし、90円儲けたところで、
ジュースも買えない。
ここは、量(回転)の勝負となる。
特売コーナーと称して、店の入口や、
目の付く位置に、100円ブースを作る。
とにかく、目立たなければならない。
目立つモノは、自然に視界に入る。
さらに、店主などが、見栄を捨て、
拡声器などで呼び込みを敢行すると、
簡単に客が集まる。
ん? 何だ あれは?
気になる → 好奇心をくすぐられる。
ちょっと寄ってみよう
視界にさえ入れば、人が集まってくる。
明らかに時代遅れな商品は別として、
ごく普通の商品の場合、
100円売価が適正なら、必ず売れる。
100人集まれば、
25人は買ってくれる。
1000人集まれば、
250人は買ってくれる。
250人買ってくれたら、
1日の粗利額は22500円となり、
小〜中規模の個人商店の場合、
ウハウハ(゚∀゚)ヒャホーイ である。
1個1個の粗利(儲け)は、90円で、
ぶっちゃけ カス同然だが、
チリも積もると、22500円である。
カス 恐るべし
単価が安いものは、商品回転数で勝負。
これを薄利多売という。
利益は少ないが、早く多く売る事で
チリも積もる。(チリ積も戦法)
薄利多売を決行するには、
意地でも仕入費を安くして、
粗利率を上げないと、
あえなく倒産・閉店となる。
儲かっていない素人経営者のほとんどが、
粗利をほとんど理解していない。
そのため、
100円売価でも成功するものを、
お調子に乗って、
30円売価に再設定しちゃう。
これじゃあ、人件費を始めとする、
必要経費を差し引いたら、ほぼ赤字である。
荒利率を下げすぎると、
売れば売るほど赤字になる。
反対に、経営の上級者ともなると、
さらに腹黒い事を考えている。
入口の薄利多売コーナーでは、
別に利益がなくても良いと言うのだ。
売れなくても、客が集まってくれれば
それでいい。
言い方は悪いが、あくまでも、
お客様に自分の店を見てもらう為の
トラップ(罠)だと言うのだ。
入口の派手な100円コーナーに
集まってくれたお客様に、
奥の方にも何かおもしろい物がありそうと、
思わせるための、呼び水なのである。
本当に買ってもらいたいのは、
奥にある高額商品なのである。
でも、まずは、店の中に
入ってもらわない事には、
売れるわけが無い。
トラップの100円コーナーは、
たとえ売れなくても、
100人集まってくれれば、御の字である。
その100人のうち、80人は、
店の奥まで見ていってくれるだろう。
この店には 何かあるかもしれない
そう洗脳させているからである。
80人のうち、たった1人でも、
店の奥に鎮座する10000円の
イチオシ商品を買ってくれれば良いのだ。
その1人を獲得するための、
パフォーマンスなのである。
繰り返すが、この特売100円コーナー、
あくまでも集客の為のものであって、
利益が無くても良いが、
利益を作れてしまうと、最高に良い。
経営者のセンスにもよるが、
とても良い100円の品を選別していると、
飛ぶように売れる。
売れている中古業者などは、
粗利率を正しく理解していて、
上手に使いこなしているので、
薄利多売コーナーだけでも、
家賃分の利益を作れてしまうのだ。
しかし、薄利多売の役割は、
あくまでも、集客である。
お客様にあなたの店の魅力を
知ってもらう為の、
ウエルカムサービスだ。
初心者の場合、薄利多売で
利益を出そうと思ってはいけない。
ほんのオマケ程度の感覚で良い。
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ここがリアル店舗の本丸 厚利少売
リアル店舗の厚利少売とは
店の中にお客様を呼ぶ事に成功すれば、
売れる可能性が一気に上がる事だろう。
魅力的な商品が、
適正販売価格で売られてさえいれば、
売れない方がおかしい。
後は、粗利額がものを言う。
ここでは、粗利率ではなく、粗利額が
大活躍するのだ。
1万円以上の、単価の高いモノ、
(なおかつ、売れる自信があるもの)は、
前項でも説明したように
強気の粗利率50%で良い。
買取(仕入)5000円でも、
10000円で売れれば、
5000円の利益(粗利額)である。
たった1個売っただけで、
ジュースが何本も買えてしまう金額である。
しかし、単価が高いため、
そうやすやすとは売れないだろう。
大部分の一般人は、
たまにしか高い買い物はしない。
少ししか売れないが、売れればガッポリ儲かる。
このようなものを、
厚利少売という。
成功しているプロたちは、
ここで、稼ぐのが本筋なのである。
厚利少売は、
ホームランか 三振である。
もちろん売れない日もある。
後は、ホームランの可能性を
上げる努力をすれば良いだけである。
どんなに屈強な大打者でも、
1打席でホームランを打つのは難しいが、
80打席あれば、必ず、何本かは打てる。
先の、薄利多売が良い例である。
客寄せパンダで80人客を呼べれば、
そのうち数人は高額商品を買ってくれる。
高額商品だから、
買ってくれるのは、たった数人で良いのだ。
■来店客数をあげる
当然、10人に見てもらうより、
1000人に見てもらった方が、
売れる可能性が上がる。
■厚利の商品を増やす
当然、商品が10個しかない状態より、
1000個あった方が、お客様にとって、
欲しい物が見つかる可能性が上がる。
三振の数が減れば、当然、
ホームランの数が上がってくる。
少売を、多売へと、
シフトして(変えて)いくのだ。
問題は、そのような良い商品を、
どうやって増やしていくかである。
これは、初心者の時点では、
かなりの覚悟が必要となる。
後半の項で詳しく解説しよう。
薄利多売 オークションの場合
オークションでの薄利多売は、正直、
やめた方がいい。
理由としては、手間の割りには、
利益が極めて少ない。
一番最初に述べたが、私は絶対やらない。
粗利率90%・100円売の取引が、
100件成立しても、
利益は9000円である。
9000円という数字自体は、素直に嬉しい。
問題は、
9000円を生み出すために費やした、
貴重な時間だ。
オークション出品で、コピペを駆使しても、
1個出品するのに
(アップロードするのに)、5分はかかる。
100件出品するのに、500分、
約8時間かかる。
9000円を、8時間で割ると、
時給1125円程度である。
これでは、普通にアルバイトをしても、
たいして変わらない。
しかも、実際には、そう簡単に
100件も取引成立しないものだ。
100個売れたとしても、在庫が0になり、
次の日の売上が無くなる。
毎日、8時間、出品のために、
パソコンの前にいるのは、持続不可能だろう。
私は、同じ8時間で、
5000円クラスの商品を100個出品する。
100個のうち、全部売れたら最高だが、
実際、1日5〜6個程度しか取引成立しない。
それでも、1日あたり
25000円〜30000円の売上となる。
粗利率30%〜50%設定なので、
少なくとも一日あたり
12500円〜15000円の利益
(給料)である。
私は、これぐらい稼がないと、
副業とは言えないと思っている。
5個売れても、在庫がまだ、95個あるので、
補充するのに時間がかからないし、
売上に波が無い。
次の日の8時間は、仕入などに
費やすことができるのだ。
まあ、実際は、本業もしているので、
1日1時間しか、メンテナンスをしないが、
たかが、5個程度の商品補充・仕入など、
1時間で十分である。
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