粗利率はルール 粗利額はあなたの給料
1ヶ月で区切って、売上や仕入の計算をするのは、とても重要だ。
AさんとBさんが、1ヶ月の業務を終えた。
Aさん 販売件数100件 売上 30000円 仕入 9000円
Bさん 販売件数 30件 売上240000円 仕入72000円
Aさん 売上 30000円のうちの、30%が仕入で支出したため、粗利率70%
Bさん、売上240000円のうちの、30%が仕入で支出したため、粗利率70%
二人とも中古業務の基本である粗利率70%を実行できた結果となった。
中古業者としての適正があるかどうかに関しては、2人とも合格だ。
二人とも、粗利率70%で、まったくの互角である。
では、実際、手にする金額(給料)は・・・、
Aさん 30000円− 9000円= 21000円 →Aさんの給料
Bさん 240000円−72000円=168000円 →Bさんの給料
AさんとBさん、同じ70%の高粗利を叩き出したのに、
給料に大きな差が出てしまった。
何度も述べてきたが、粗利率70%は中古業者のルールとして大事だ。
自分の仕事が、中古業務として適正にできているかの指標なのだ。
しかし、大事なのはそれだけではない。目標は、利益(給料)を稼ぐ事である。
利益を計算するには、「率」だけでは、上の例のように金額が見えてこない。
「額」で計算する必要がある。
この「額」、粗利額がそのまま、あなたの給料となる。
そもそも、給料がいくらになったか、計算すらしない人がいる。
そんなでは、赤字でも気が付くはずがない。
店が傾いていても、気が付かない。そして、気づいたら潰れている。
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粗利額が高ければ、粗利率を落としても給料が出る
極端な例を出すと、
Cさんの経営する、リアル店舗にて、お客様が来店。
「この宝石を買い取ってください。」
宝石に詳しいCさんは、「これは、即日、100万円でも転売できるぞ!」と確信。
粗利率70%ルールだと、30万円で買取がセオリーである。
Cさんは、「この宝石は絶対100万で売れる自信がある!」
「なんとしても、買い取りたい!!絶対に逃したくない。!!」と意気込む。
この時、一番怖いのが、買取できないという事だ。
セオリー通り、「30万で買い取ります。」と交渉したが、
お客様に「30万は安い。あなたに売るのはヤメるわ。」と怒られ、
大魚を逃してしまった。
この場合、当然、宝石が手元にないので、未来の100万円の利益は、夢と消える。
こういう単価が高いものに関しては、粗利額で考えると、利益がつくれる。
Dさんの経営する、リアル店舗に、さっきの宝石おばさんが来店。
Dさんも、「100万で、即日、転売できるのは間違いない。絶対に買い取ってやる!」
Dさんは、この時ばかりは、粗利「率」には、こだわらず、
粗利「額」で、勝負に行った。
粗利率は50%になってしまうが、「50万で買い取りましょう。!!」
「えっ、50万も出してくれるの?是非、あなたに売りたいわ。」
無事に買い取り、即日、100万で転売。
100万−50万= 50万の利益を作った。 50万は大金です!!
Cさんの本日の給料 0円
Dさんの本日の給料 50万円
雲泥の差である。
額が高いときは、粗利率を下げても、大金を得られる。
高額商品・人気商品・新商品は 粗利率を下げても良い
さっきの例に様に、確実に売れる自信がある場合は、強気の買取(仕入)額で問題ない。
後で、倍になって帰ってくる、いわば、先行投資だ。
ここを、ケチると、利益はいつまでたっても0円である。
今、旬な商品も、売れる可能性が、きわめて高いので、
粗利率を落としても、確実に利益になる。
ただし、単価が高くない場合は、数(商品の回転)が勝負となるが。
新商品も、売れる可能性が、きわめて高いので、
粗利率を落としても、確実に利益になる。
新商品の場合、買取額を、セオリー通りの30%で提示すると、
お客様は、置いていってくれない。
ここをケチると、お客様の信頼を失い、未来の顧客・未来の利益を失う。
一番いけないのは、売れない物を高値で買取(仕入)してしまう事だ。
売れないと予測できるものは、セオリー以下で良い。
1円買取、あるいは、買取拒否でも良い。ゴミを買い取る必要はない。
ここで、情が出て、100円などで買い取っているようじゃ、赤字経営者である。
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