屈指のハードパンチャー
ダイナマイト・キッドの生き様に迫る
男を磨け タイソンのように
タイソンの怪童たる所以
2メートル超の大男たちがひしめく、
ヘビー級に君臨した、
180センチのマイク・タイソン。
規格外の猛者どもを、
次々とワンパンチで仕留めていく様から、
「ガードごと吹き飛ばすパンチ力」が
注目されるが、それは違う。
まるで軽量級並みのステップ・スピード、
ディフェンスを併せ持つ、
希代(きたい)のボクサーである。
天賦の才と言えばそれまでだが、
強さの根源としては、荒れたスラム街を、
ストリートファイトで
生き抜いてきた少年期が、
かなり影響しているのではないだろうか。
マイクタイソンほど、観客を魅了した
(華のある)ボクサーが他にいるだろうか?
彼の破天荒な生き様に、
「漢(おとこ)としての資質」の
ヒントがたくさん隠されている。
心の強さ+体の強さ+
人徳(カリスマ・華)=番長(漢)
子供時代は まさかの
イジメられっ子だった
幼少期は、ごく普通の子供であった。
むしろ、内気な性格で、
容姿(メガネ)などもあり、
不良たちからイジメられていた。
それが原因で、学校へは行っておらず、
唯一の友達は、ハトであった。
人間よりも、ハトと戯れるのが好きな、
心優しき少年であった。
しかし、ある時、
不良グループにペットのハトを攻撃され、
少年がついにキレる。
キレタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
たった1人で
不良グループを壊滅。
この時、己の圧倒的強さに初めて気づく。
(転換期@)
自分が強い事に気づいちゃったから、
若さゆえの過ちで、
自らが不良となり、
悪事の限りを働く事になる。
9歳〜12歳の間に、
まさかの51回逮捕。
傷害・暴行・強盗・・・
やがて、
ニューヨーク州の中でも、
最強最悪の不良のみが収容される、
トライオン少年院に収監。
(マンガ「ワンピース」の
インペルダウンLEVEL6級)
しかし、この少年院で、
更正プログラムである、
ボクシングとの
運命的な出会い
ここでタイソンは、
非凡な才能を開花させるッ!
(転換期A)
笑顔がかわいい
「ただ強いだけ」では、
期待値を超える感動までには
到底至らない。
「強さ」に加え、「愛嬌」を
兼ね揃えた人物には
人を惹きつける魅力、
カリスマが、自然と備わる。
本人の意思とは関係なく、
自動的に人が集まってくるのだ。
トライオン少年院を出所後、
名トレーナー、カス・ダマト氏の下で、
本格的にトレーニングを開始。
(転換期B)
親の死後は、
カス・ダマト氏がタイソンの後見人となる。
この頃のタイソンの素行は決して、
更正したとは言えないが、
声の高い独特の話し方と、
愛くるしい素敵な笑顔で、人々を魅了。
ダマト氏のコーチの下、
マジで真摯に練習に励む。
Q:どのような練習をしてきたか?
タイソン:
「シンプルな練習をしてきた。」
タイソン:
「シンプルな練習をしてきた。」
アマチュアの試合でも、勝利を重ね、
85年にはプロで初勝利を上げる。
デンプシーロールがヤバい
ダイナマイト・キッドの異名のとおり、
タイソンのパンチは、一撃必殺である。
相手のガードごと吹き飛ばし、
タイソンのパンチを喰らった相手は、
ドラゴンボール並みに吹っ飛んでいく。
特筆すべきは、パワーだけではなく、
デフェンスにも定評がある。
タイソンのディフェンスは、
常に体を揺らし、相手に的を絞らせない。
カス・ダマト氏直伝の動きである。
また、
体を揺らしながら相手に近づくという、
高速のデンプシーロールから、
そのまま次の動きに派生し、攻撃に転じる。
デフェンスのウィービング、そして
デンプシーロールで勢いをつけてからの、
体重を乗せた高速フックを的確に打ち込む。
守りながら攻めているのだが、
この一連の動作の
スピード・回数が凄まじい。
脅威の28連勝、
史上最年少(20歳)で
世界ヘビー級王者となる。
タイソン:
俺は最強のボクサーだ。
俺はボクシングを変えた男なんだ!
Q: どういう風に変えたんですか?
タイソン:
初期の形に戻したのさ。
殺るか殺られるか……。
皆、本当は
そういうファイトが見たいんだ。
だから金を稼げたんだ。
俺は最強のボクサーだ。
俺はボクシングを変えた男なんだ!
Q: どういう風に変えたんですか?
タイソン:
初期の形に戻したのさ。
殺るか殺られるか……。
皆、本当は
そういうファイトが見たいんだ。
だから金を稼げたんだ。
Q:
戦ってみたい相手は誰?
タイソン:
自分だ。
マイクタイソンと戦いたい
戦ってみたい相手は誰?
タイソン:
自分だ。
マイクタイソンと戦いたい
人気があるから
ゲーム化される
任天堂から発売された、
「マイクタイソン・パンチアウト」。
ランカーやチャンピオンと戦い、
勝ち抜いていくと、
マイクタイソン(ラスボス)と対戦できる。
難易度が、かなり高く、一般人では
なかなかクリアできない高等ゲーム。
なお、初戦のグラス・ジョーは、
適当にボタン連打してれば、
誰でも勝てる。
Q:
自分のゲーム、「パンチアウト」で、
(ラスボスの)
マイクタイソンに勝てたか?
タイソン:
初戦のグラスジョーに
勝てなかったよ(笑)
自分のゲーム、「パンチアウト」で、
(ラスボスの)
マイクタイソンに勝てたか?
タイソン:
初戦のグラスジョーに
勝てなかったよ(笑)
なお、格闘ゲームの
ストリートファイター2の、
マイク・バイソンのモデルにもなっている。
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とにかく強い
試合数58のうち、負けたのは6回だけ。
(他に無効試合が2回)
50勝利のうち、KO勝ちが44回という、
脅威のハードパンチャー。
パンチを喰らった相手は、
ガードしていても、吹っ飛ぶ。
ほとんどが、相手をノックアウトしての、
「華のある勝利」である。
華がないとファンは魅了できない。
Q:「好きなパンチは?」
タイソン:
左パンチからの右ストレート。
2つのパンチの音が重なるように
一瞬で繰り出すのさ。
タイソン:
左パンチからの右ストレート。
2つのパンチの音が重なるように
一瞬で繰り出すのさ。
ダマト氏 逝去
1985年、タイソンの保護者でもある、
カス・ダマト氏が他界すると、
途端にタイソンの私生活に乱れが生じた。
と言うより、
少年時代の荒くれ者に戻り始める。
とんでもない事をする
枷(かせ)がはずれた荒くれ者は、
吸っちゃいけない物を吸ったり、
女性にとんでもない事をしたりと、
元・ヤンキーの本領を発揮し始める。
これらは、当然、犯罪であり、
1992年、刑務所にぶちこまれる。
ボクサーとしてのピーク時期を、
刑務所で過ごしたタイソン。
(3年で仮釈放 1995年))
しかし、これで終わらない所が、
怪物たる所以(ゆえん)である。
またチャンピオンになる
仮釈放の翌年(1996年3月)に、
いきなり
WBC世界ヘビー級タイトルを再度獲得し、
また、世界王者になっちゃう。
耳を噛んじゃう
1996年11月、
ホリフィールドにTKOで敗れ、
タイトルを失うも、
1997年6月、ホリフィールドと再戦。
彼の、度重なるバッティング(頭突き)に
キレたタイソンは、試合中に、なんと
ホリフィールドの
耳を思いっきり噛んじゃう。
もちろん、史上最悪の反則で
失格負けとなる。当然、リング上は大混乱。
一年間のライセンス停止処分を受けた。
世間からは、
スポーツマン・オブ・ザ・イヤー(耳)に
ノミネートと、ジョークを飛ばされる。
復帰後は、一年に一回程度しか、
試合をしなくなる。
外見に美がある
顔の紋章
2003年頃から、顔に紋章が登場。
ただでさえ、
「恐怖の象徴」であったタイソンが、
いよいよ神の領域へ。
戦う前から、相手の戦意を喪失させる神技。
Q:
顔のタトゥーの意味は?
タイソン:
マオリ族のシンボルだ。
顔のタトゥーの意味は?
タイソン:
マオリ族のシンボルだ。
この時期も、暴行や器物破損などで
ちょくちょく逮捕されている。
さらに、破産申請をしている。
当時最強の
サップの挑発に嘲笑
当時、最強の呼び声高いボブ・サップ。
2003年大晦日の
k−1ダイナマイトの大トリ、
「ボブ・サップ VS 曙 」を、
モニター越しに観戦するタイソン。
試合は、サップが曙を難なくKOし、
試合後、サップがマイクを持って、
タイソンに言い放つ。
「ターイソーン!!! 次はお前だ!!」
ドスの効いた啖呵を切って、
天下のタイソンを挑発。
それに対しタイソンは、
「ヘッヘッヘ〜」と、嘲笑のみ。
「お前じゃ相手にならない」と
言わんばかりの、余裕であった。
意外と丁寧に
ボクシングを分析する
タイソン:
非常にエキサイティングな試合だった。
残念ながら曙は負けてしまったが、
元々、相撲(横綱)出身と
いうだけあって、
非常に積極的な闘い方をしたように思う。
ただ、パンチを受けること関しては、
まだまだ慣れていなかったので、
私の予想通りになってしまった。
サップの啖呵に何故笑ったかというと、
彼の言い方がおかしかったから。
ボブ・サップは絶対に私には勝てない。
まあ、
非常にパワーがあることは認めるがね」
(極めて冷静、かつ真面目に話す)
なお、日本のK−1との契約を結んでおり、
ボブ・サップとの対戦が熱望されていたが、
薬物犯罪者という理由で
日本に入国不可能だったため、
K−1のリングに上がる事はなかった。
最後の試合
2005年6月、無名選手との試合で、
体力の衰えや膝の怪我の影響により、
信じられないようなTKO負け。
かつての暴君の姿は、そこにはなかった。
試合後のインタビュー
タイソン:
もうこれ以上、
ボクシングを侮辱したくない。
結局、これが現役最後の試合となった。タイソン:
もうこれ以上、
ボクシングを侮辱したくない。
(事実上の引退)
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