初心者の頃は わらしべ長者でのし上がって行く
わらしべ長者に学ぶ
初心者の在庫・資金の増やし方
わらしべ長者
むかし、むかし、ある所に、正直者ですが、運の悪い男が住んでいました。
朝から晩まで、働けど働けど、貧乏で運がありませんでした。
ある日のことです。男は、最後の手段として、飲まず食わずで、観音さまにお祈りしました。
すると、夕方暗くなった時、観音さんが目の前に現われ、こう言いました。
「あなたは、このお寺を出るとき、転がって何かをつかみます。
それを持って西に行きなさい。」
確かに、男は、お寺を出ようとしたとき、転がって、何かをつかみました。
それは、一本のわらでした。何の役にもたたないと思いましたが、
男は、わらを持って西に歩いて行きました。
あぶが飛んできました。男はあぶをつかまえると、
わらの先に縛りつけ、また歩いて行きました。
町にやってくると、赤ん坊が、わらの先のあぶを見て、泣き止みました。
うれしそうな赤ん坊を見て、男は、わらを赤ん坊にやりました。
代わりに、赤ん坊のお母さんから、男はミカンを三つもらいました。
ミカンを三つ持って、男はさらに西に歩いて行きました。
しばらく行くと、娘さんが道端で苦しんでいるのを目にしました。
水を欲しがっていたので、男はミカンをあげました。じきに、娘さんはよくなりました。
代わりに、男は、きれいな絹の布をもらいました。
絹の布を持って、男はさらに西に歩いて行きました。
しばらく行くと、サムライと元気のない馬に出会いました。
美しい布を見て、サムライは、馬と交換するよう言うと、
布を持って東の方へ行ってしまいました。
男が、夜通し馬の面倒を見てやると、馬は、朝には元気になっていました。
馬を連れて、男はさらに西に歩いて行きました。
城下町にやってくると、長者さんが、馬を見てたいそう気に入りました。
男は長者さんの家に招かれました。娘さんが、長者さんと男に、お茶を持ってきました。
何と、男がミカンをあげた娘さんでした。
長者さんは、不思議な縁と男のやさしさに心打たれ、娘を男に嫁がせることにしました。
男は、観音さまに言われたとおり、わら一本で長者になりました。
男は、生涯、わら一本粗末にすることはありませんでした。
村人からは、「わらしべ長者」と呼ばれました。めでたし、めでたし。
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まずは１本のわらからスタート
初心者に粗利率７０％を求めるのは酷かもしれない。
ここでは、例として粗利率５０％設定で話を進めていく。
仕入の資金が、１００円しかない極貧のあなたは、
① まず、１００円で売っている商品Ａを仕入れる。（これで所持金０円・在庫１個）
その商品Ａを２００円で売る。（これで所持金２００円・在庫０個）
（最初から、２００円で売れるという目利きや情報が必須だが）
② ２００円あるので、２００円の商品Ｂを仕入れる。（これで所持金０円・在庫１個）
その商品Ｂを４００円で売る。（これで所持金４００円・在庫０個）
（最初から、４００円で売れるという目利きや情報が必須だが）
③ この繰り返しである。
④ ４回繰り返した事で、所持金１２００円・在庫０個となった。
今度は、先の商品Ａ（１００円）を１０個仕入れてみる。（所持金２００円・在庫１０個）
①の時と④の時を比べてみて、どうだろうか？
所持金は１００から２００円に増え、在庫も１０個と格段に増えている。
ここから在庫１０個を同時進行で、①から④のステップを踏んでいく。
ピラミッドのように、２倍４倍８倍と、どんどん所持金と在庫が増えていく。
これは、まさに、わらしべ１本からスタートした設定だが、
たった１本のわらしべ（商品Ａ）がいつ売れるか分からないので、
長者になるのに、時間がかかりすぎる。
普通は、わらしべ１０本以上でスタートするものだ。
９個売れ残ったとしても、１個でも売れれば、
その１つの売上金は、次のステップ②に進める。
遅れて、残りの９個も売れて、次に進んでくる。
それぞれの商品にタイムラグはあるが、１つ１つ、着実にステップアップさせていくのだ。
最初の頃は、時間と手間がものすごくかかり、大半の人が挫折するのだが、
これを１年耐えると、同時に数十個を同時進行させるほどの能力・資金力になる。
この頃になると、商品１個あたりの売上単価が数千円になってきて、
在庫も１００個を簡単に超えられる。
手間も、数十倍になるのだが、今のあなたなら、バイトも雇えるだろう。
人手が増えれば、さらに商品回転を加速させられる。
２倍４倍８倍だったものが、４倍８倍１６倍へと、スピードアップするのだ。
ちなみに、在庫が１００個以上になると、どうしても売れない物が出てくる。
これは、適正販売価格を誤ったのであれば、価格を下げる。
ブームが去り、安くても売れないものは、前項で説明した、まとめ売りでさばく。
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目利きの能力が無いと不可能
今の、わらしべ長者戦法は、
商品価値の目利きが無いと、成り立たないお話である。
目利きの無い人も、この業界に参戦してくるが、当然、儲からない。
ステップ①の、商品Ａ（１００円）を、２００円で売ることができず、挫折・廃業となる。
これは、最初から２００円の価値が無い商品だったのだ。これでは、売れるはずが無い。
逆に、５００円でも売れる商品だったのに、２００円で売ってしまった、というケースもある。
この場合、同業者のプロの方に、カモにされてしまう。
こういう、目利きの無い人が、価格設定してしまうと、
相手から見れば、掘り出し物満載である。
掘り出し物が多い店 ＝ 価値を知らない店 である。
プロの中古業者からしてみれば、そういうお店はありがたいものだが。
私も、お気に入りの店があり、月に１回ほどお世話になっている。
なぜ、お気に入りかと言うと、１００００円の価値のお宝が、数百円で買える時があるからだ。
まあ、このようなホームラン級は、たまにしか無いが、
３０００円で売れるものが、１０００円で売られているような、ヒット級はゴロゴロある。
その場合、私は、買い物カゴを何個も使い、買い占める。
店員さん（責任者）も、こんなに買ってくれるのかと、笑顔である。
私も、お宝を安く仕入れて、笑顔である。
お互い笑顔だが、私の方が、利益は数倍上なのである。（おかげさまで。）
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