吃音(きつおん)って 知ってますか? 突然 上手くしゃべれなくなる
吃音・どもりを克服するために まず敵を知る
昨日まで普通にしゃべれていたのに、突然、しゃべれなくなる恐怖。(でも病気じゃない)
しかも、周りに人がいる時だけ、発現する現象である。(これは困る)
みんなポーカーフェイスだが、あなたの周りにも、必ずいるはず。(決してバレたくないから)
そして、あたなも、いつどこでなるか分からない。
「吃音(きつおん」・どもり」の人の会話には、特徴がある。
きょっ・・今日オレよォ〜、バイコッ・・バイト2時からだったんだけどよォ〜
クラッ・・車が〜、コショッコショッコショッ・・故障しつらっ、しつあっつさァ。
しかたねえから、バスで・・・(不思議な間)・・・・・・・・・・来たんだ。
遅れちゃって、サゥセ。
@会話の一語目が、2〜3回連続される(きょっきょっ今日)クラッ・・車が〜、コショッコショッコショッ・・故障しつらっ、しつあっつさァ。
しかたねえから、バスで・・・(不思議な間)・・・・・・・・・・来たんだ。
遅れちゃって、サゥセ。
A言葉を間違える (バイコ → バイト、 クラ → クルマと言うつもりだった)
B言葉を噛む (しつらっ、しつあっつ → しちまってと言いたかった)
B会話の途中、不自然な場所で、不自然な間がある。
C舌・口がまったく動かなく空気音になる。(サゥセ → スイマセンと言いたかった)
D非常に早口
これらは、「吃音・どもり」の代表的な症状であるが、
聞いている側には、何を言っているか理解してもらえなく、困惑される。
また、本人も、「今、俺わけわかんない事、言っちまってる」と自覚している。
プロのアナウンサーでも、セリフを噛むことはある。
プロでも100回しゃべったら、1〜2回は、噛む。
「吃音・どもり」の人の場合、100回しゃべったら、90回くらい噛む。
1〜2回は、マグレで上手くしゃべれる時がある。
この「吃音・どもり」の人の中にも、おおまかに2タイプある。
Aタイプ まったく気にしない
もともと、「人を笑わせる事が大好き」という芸人気質の人に多い、Aタイプ。
セリフを噛んだ事すらギャグにして、相手を笑わせる。
性格がおおざっぱな人にも多いタイプである。
そのため、「吃音・どもり」が発生しても、プレッシャーは感じず、生活に支障はない。
Bタイプ ものすごく気にして
生活が著しく変化する
Aタイプなら苦労も少ないが、大多数の人は、こちらのBタイプに属する。
とりわけ、優秀な人や完璧主義者の人は、得てしてBタイプに属する。
1度でも「吃音・どもり」が発現すると、ものすごく精神的ダメージを受ける。
変な人だと思われていないか? みんなに笑われていないか?
みんなに驚かれていないか? 今まで築き上げた私のブランドが崩れる!!
一度、意識すると、何かを喋るたびに、
「噛んじゃいけない、噛んじゃいけない、集中しろ、おれ!!」と、
暗示をかけ、意識しすぎた結果、やはり、思いっきりセリフを噛む。
また、考え過ぎて、なかなか言葉が出てこなくなり、会話中に不自然な間が生じる。
接客業に従事している人は、死活問題である。接客用語が言えない人も多い。
そのため、職種をかえる人まで出てくる。しかし、環境が変わっても、
世間話などでの「吃音・どもり」は、やはり治らない。
最終的には、口数が少なくなる。(他に手立てが見つけられなかったから)
すさまじい緊張と悲壮感が漂い、でも、決して周囲に悟られたくない。
毎日、最大最強のプレッシャー(がけっぷち)と戦っている。
ただし、家で1人でいる時は、絶対に噛まない。
また、英語で喋るときは、噛まない。
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接客業でみる 吃音Aタイプと Bタイプの違い
Aタイプと Bタイプの思考の違いコンビニ店員 編
Aタイプの人の場合
店員:いらっしゃいませー。200円になります。
ありっ ありっ ありとうござましたあ。
客:ハハッ お兄さん、噛んじゃった? (笑)
店員の同僚:今のは、すごかったですね〜。(笑)
店員:すんません、噛んじゃいました。ハハハッ(笑)
(恥ずかしいけど、ウケてくれたから良いや。)
(意図せずに 笑わせられたから、ラッキー)
こういう人は、次のレジ会計の時には、この失敗の事はすでに頭にない。
「ハラ減ったな〜」などと、まったく関係無い事を、少し考えている。
店員:いらっしゃいませー。200円になります。
ありっ ありっ ありとうござましたあ。
客:ハハッ お兄さん、噛んじゃった? (笑)
店員の同僚:今のは、すごかったですね〜。(笑)
店員:すんません、噛んじゃいました。ハハハッ(笑)
(恥ずかしいけど、ウケてくれたから良いや。)
(意図せずに 笑わせられたから、ラッキー)
こういう人は、次のレジ会計の時には、この失敗の事はすでに頭にない。
「ハラ減ったな〜」などと、まったく関係無い事を、少し考えている。
Bタイプの人の場合
店員:いらっしゃいませー。200円になります。
ありっ ありっ ありとうござましたあ。
客:ハハッ お兄さん、噛んじゃった? (笑)
店員の同僚:今のは、すごかったですね〜。(笑)
店員:サーセン・・。(顔が真っ赤・仏頂面)
(屈辱・・。お前ら、笑うな。 この俺がこんな失敗を・・・。屈辱・・。)
(もう絶対に失敗できねえ。次は、気合入れて行くぞ。)
ここで屈辱感を感じ 絶対失敗しちゃいけないと考えると店員:いらっしゃいませー。200円になります。
ありっ ありっ ありとうござましたあ。
客:ハハッ お兄さん、噛んじゃった? (笑)
店員の同僚:今のは、すごかったですね〜。(笑)
店員:サーセン・・。(顔が真っ赤・仏頂面)
(屈辱・・。お前ら、笑うな。 この俺がこんな失敗を・・・。屈辱・・。)
(もう絶対に失敗できねえ。次は、気合入れて行くぞ。)
深刻な吃音症になるフラグ じゃあ、続きを見てみよう。
また 次の客がレジに来る
店員:(よし。絶対 噛まない、噛まない、ゆっくり丁寧に言え、俺。)
店員の体(全身)には、思いっきり力が入り、硬直している
店員:サッセー!!
(しまったァァァ!! なにやってんだ、俺)
・・・300円になります。
アッ アリシター!!
( なんで上手く言えねえんだよ、俺(怒) )
店員の同僚:調子悪いッスね〜(笑)
店員:どうしたのかな〜(作り笑い)
(なんで いちいち聞いてんだよ〜 どっか行けよ)
(やべえ、これ以上 噛んだら、変だと思われる)
(せっかく周囲からは優秀だと思われているのに〜・・・)
追い詰められると、この後とる行動は限られている。
@ 声を小さくして、周囲に悟られないようにする
A さりげなく レジから逃げ出す(品出しなどへ逃げる)
店員:(この状況でレジを離れたら、イヤミを言われそうだ)
声を小さくして、何とか、ごまかすか・・・。
ここで、「絶体絶命のピンチ」などと考えると、店員の体(全身)には、思いっきり力が入り、硬直している
店員:サッセー!!
(しまったァァァ!! なにやってんだ、俺)
・・・300円になります。
アッ アリシター!!
( なんで上手く言えねえんだよ、俺(怒) )
店員の同僚:調子悪いッスね〜(笑)
店員:どうしたのかな〜(作り笑い)
(なんで いちいち聞いてんだよ〜 どっか行けよ)
(やべえ、これ以上 噛んだら、変だと思われる)
(せっかく周囲からは優秀だと思われているのに〜・・・)
追い詰められると、この後とる行動は限られている。
@ 声を小さくして、周囲に悟られないようにする
A さりげなく レジから逃げ出す(品出しなどへ逃げる)
店員:(この状況でレジを離れたら、イヤミを言われそうだ)
声を小さくして、何とか、ごまかすか・・・。
深刻な吃音症になるフラグ じゃあ、続きを見てみよう。
さらに 次の客がレジに来る
店員:(客が来なければいいのに・・。)
(最初の一文字をしっかり言え、俺。「い」をしっかり言え、俺)
イシャッセー!!
(しまったァァァァ!! なんで言えないんだよ(怒)
・・・150円になります。丁度いただきます。
あ・・・ あ・・・
(声が出ない・・!! 早く、早く、言わなくちゃ、ヤバい!!)
失敗を恐れて、声が出ない。その一方で、仕事上、
「何が何でも言わなくちゃ」という葛藤があり、
極度の緊張から息が止まり、声が出ない
口だけはパクパク動かしているが、
息を止めているため、声が出ない。
(やべえ、お客さん、行っちまう。早く言え、言え、言え、俺)
プワマシタァーーーー!! (やっちまった・・)
「吃音・どもり」じゃない人や、Aタイプの人は、(最初の一文字をしっかり言え、俺。「い」をしっかり言え、俺)
イシャッセー!!
(しまったァァァァ!! なんで言えないんだよ(怒)
・・・150円になります。丁度いただきます。
あ・・・ あ・・・
(声が出ない・・!! 早く、早く、言わなくちゃ、ヤバい!!)
失敗を恐れて、声が出ない。その一方で、仕事上、
「何が何でも言わなくちゃ」という葛藤があり、
極度の緊張から息が止まり、声が出ない
口だけはパクパク動かしているが、
息を止めているため、声が出ない。
(やべえ、お客さん、行っちまう。早く言え、言え、言え、俺)
プワマシタァーーーー!! (やっちまった・・)
レジの時、特に何も考えていない。(たいていヌボーッとしている。)
ところが、Bタイプの人は、レジの時、
ものすごく 色々なことを考えている
だから さらに噛む(負のスパイラル)
さらに、Bタイプの人は、得てして、早口である。
平常時でさえ、早口言葉に挑戦している状態であり、
あまつさえ、吃音のプレッシャーも加わり、これじゃあ噛んで当然と言える。
レジの時、「吃音・どもり」の事を、一切考えなければ、
100%きれいな言葉が自在に操れるのだが、
Bタイプの人にとって、「考えるな」というのは不可能である。
30万円入った財布を失くして、「おちこむなよ」と言われても、不可能である。
常に、頭にまとわり付く、「切っても切れないモノ」となる。
上記のような接客業の場合だと、
上手く話せない→失敗を見られたくない→客が来るのが怖い→逃げ出したい→退職 となり、
人生を大きく狂わせることすらある。(もったいない) また、
上手く話せない→人と会話をするのが怖い→会話したくない→1人でいよう→孤立 となり、
今まで築き上げた人脈を、全て放棄してしまう事態に陥る。(もったいない)
恐怖の「吃音・どもり」に、対処法はあるのか!?
対処法は ありまぁす!! 2種類あります。 まて次号
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