素人と業者の考え方の違い 粗利率(儲け方)を理解する
粗利率を理解していれば 利益が作れる
儲けるための必要粗利
前項でも述べたが、中古業界で儲けるには粗利率70%の確保が必要だ。
粗利率は、売上から、かかった経費を引いた、「儲け」のパーセントである。
定価1000円の物を仕入れる(リアル店舗では、買取る)場合、
あなたは、いくらで仕入れる(買取る)か?
ここで、「適当に」とか、「感覚で」、とか言ってる人は、赤字経営者である。
粗利率70%を確保する(利益を出す)ためには、300円(30%)での仕入が必須である。
プロの業者は、一瞬の間に利益の出る仕入額を算出している。
■特別プレミアも付いてなく、廃れてもいない、ごく普通の品物の場合
一般的な品物に対して、基本となる公式がある。
@定価×0.6=あなたの店での販売価格
Aあなたの店での販売価格×0.3=仕入・買取額
例を上げて、数字を当てはめてみると、もっと分かりやすい。
お客様が中古品を持ってきて、「買い取って下さい。」と、来店。
調べたら、新品で1000円で売られていた品物である。
@1000円の新品×0.6=あなたの店では600円で中古販売
この中古で600円という数値が
高くも無い、安くも無い、適正な価格帯となってくる。
A600円×0.3=180円で仕入れる・買い取る。
600円で売って、仕入額180円を引いた420円があなたの利益である。
この時、粗利率は70%となる。
「新品で1000円の物の場合、
180円程度で買い取っておかないと、後で売れても利益がでない。」
ここで言う利益とは420円である。
このケースで、420円稼げないようでは、中古業務は向いていない。
「あなたの売りたい金額」の30%が仕入額
■定価1000円の新品が、近くの量販店で、500円で大サービスしていた場合
先の公式の最初を、500円に当てはめる。
500円×0.6=あなたの店では300円で設定しないと絶対売れない。
利益を出すためには、
300円×0.3=90円で仕入れなければならない。
ライバル店の価格情報も知っておかないと、
新品より高い中古品となり、当然、誰も買わないだろう。
リサイクルショップでは、上記ような公式を採用している所が多く、
だから、買取金額が240円とか、160円とか、半端な数字になるのだ。
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手元のお金と利益は まったくの別物
初心者にありがちな、やっちゃいけない事
とあるリサイクルショップに買出しに行った。
700円のカッコいいフィギアを発見。
「カッコいいから絶対売れるだろう」と、即、購入。
オークションで800円で出品したところ、
なんとか、売ることに成功した。
本人いわく、「100円儲かったから、まあ良いだろう。」
100円儲かった程度で喜ぶのも、理解できないが、
それよりも、本当に100円儲かっていますか?
700円で仕入れた物が、800円で売れれば、100円手元に残る。
ここで、ほとんどの初心者が、100円儲かったと考えてしまう。
実際には、そのフィギアを売るまでに、様々な経費が発生している。
リサイクルショップまでの交通費、汚れを落とすためのアイテム(消耗品)、
オークションであれば、電気代、会員費、梱包材料、宅急便に出す交通費、
リアル店舗であれば、そのフィギアが売れるまでの維持費、
電気代、プライスカード、
果ては、家賃まで、かかってくる。
それらを差し引いたら、本当に100円儲かっていますか?
逆にそれらの費用を補完してくれるのが、粗利率70%の設定なのである。
この場合、700円で仕入れたのなら、
2300円前後で売らないと、経費・給料は確保できない。
みんな、手元のお金しか見ないで、支出の事は考えないのだ。
しかも、そのフィギアは、本当に2300円の価値がありますか?
調べたら、3対セットで500円で出品されていた、なんて事があるものだ。
この場合、リサイクルショップで、150円で売られていたのなら、
買って正解という所だ。
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