アシスタントのうちから人脈づくり
アシスタントはつらいよ
念願の海外研修に参加
他店の美容師との交流がたくさん
研修はボーナスステージ 観光じながら同時に人脈作り
1つの美容室に、ずっと従事するのは良い事であるが、
その場合、「自店の美容師しか知らない」という事である。
世の中に何万人もいるであろう美容師のうち、「十数人しか知らない」という事だ。
これでは、鎖国状態である。西洋の文化に遅れを取った、徳川幕府と同じである。
自分達が「絶対」だと思っていた事が、外界からして見れば「絶対」ではないかもしれない。
他店の戦術・アイディアなどは、ものすごく貴重であり、財産にもなる。
また、他店の美容師を知る事で、現在の自分の位置もなんとなく確認できる。
入社して数年も経つと、まるで美容師の全てを知り尽くしたような態度になる。
入社時の熱い情熱が、半減してくる人も多数いる。いわゆるマンネリ化だ。
このような時、他店舗の美容師と接する機会があると、とても良い刺激になる。
自店舗で契約しているシャンプー・トリートメント・化粧品のメーカーが主催する、
本部(海外)研修が、毎年開催される。(メーカーによる)
各店舗から、1〜2人は参加させてもらえる。(店による)
たいてい、スタイリストを順番に行かせるのが風習だが、
アシスタントでも、成績優秀な者は帯同させてもらえる場合がある。
もちろん、当該メーカーの商品の販売成績が突出している者に限るが。
商品をお客様にオススメして「販売する」事は、ベテランも新人も、チャンスは対等である。
口さえ動かせば、新人でさえもオススメはできる。
先に紹介したスーパーアシスタントなどは、
無言の先輩スタイリストを押しのけて、どんどんアプローチしている。
こういう人の販売成績は店長をも凌ぎ、店舗トップクラスである。
当然アシスタントながら、海外研修のオファーが来るのは、言うまでもない。
ごくまれに、先生と妙に仲が良いアシスタントも抜擢される事がある。
まあこれも、何かしら「人としての魅力」があるという事だから、実力であろう。
美容師の最大の武器は、技術よりも、「人を惹きつける魅力」である。
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また、研修へ参加する場合、名刺を必ず持参する事が重要である。
携帯番号の交換さえすれば、「名前を忘れる事は無い」と思ってはいけない。
社会人のマナーでもあるのだが、
いきなり、「何て名前ですか?」と聞くのは、大変失礼である。(とくに目上)
名刺を交換する事で、互いの名前を確認できるきっかけとなるのだ。
相手の特徴を、名刺の裏にメモして置くと、帰国しても忘れない。
最低でも30枚は用意しておくのが良い。
色々な店の美容師が集まると、「よいしょ」合戦が始まる。
相手の役職が自分より上か下か分からないので、
とりあえず最初は、相手の事は「先生」と呼ぶ風習がある。
もちろん、素性が判明したら、ちゃんと役職・名前で呼ぶように。
困ったら、「先生」と読んでいれば、間違いは無い。
自由時間は、できるだけ他店舗の美容師と行動するのが良い。
そのためにも、オプションツアーには参加したい所だ。
この時に、決して金をケチってはいけない。
かくいう私も、3万円のオプションツアーで知り合った経営者には、
随分とお世話になっている。
3万円以上のモノが、引退した今でも私に還元されている。
人生どこにチャンスが転がっているか分からない。
ただ、そういったチャンスを見つけようとしない人は、
何年たっても、雇われの安月給(20万程度)人生である。
人脈作りの費用は先行投資
後で必ず倍々ゲーム!!
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