アシスタントからスタイリストへ 国家試験以来の大一番
アシスタントはつらいよ
結局 人脈が物を言う
知り合い総動員で短期決戦
いざ昇格試験へ モデルの準備は良いか?
スタイリスト昇格にはモデルが必要
スタイリストへの昇格試験では、人間のモデルを使い、テーマに沿って創作する。
ここまで、頑張ってきたあなただったら、カラー・パーマ・カット、なんでもござれだろう。
3年もアシスタントをやっていれば、技量は問題ない人がほとんどである。
しかし、問題は、モデルを引き受けてくれる知り合いがどれだけいるかである。
どんなに田舎の美容室でも、最低5人、
都会の有名サロンであれば、モデル100人切りなんて店もある。
ここで手こずるのは、やはり友達が少ない人である。
とくに多いのは、見た目はものすごくカッコ良く、オシャレだが、
口下手で、無口なアシスタントである。
このタイプの場合、十中八九恋人がいるので、モデルの1人目は、当然、恋人である。
しかし、2人目以降のモデルに苦労する。頼める知り合いがいないのである。
この場合、街へ出て、知らない人に声をかけなければならない。(通称ハント)
下衆なナンパと間違えられて、怒鳴られる事も多い。
ここで、去っていくイケメンアシスタントも多い。
このモデルハントで苦労するアシスタントは、
スタイリストになっても指名客がつかない傾向がある。
なお、このような無口なタイプは、「物相手」での勝負だと、無類の強さを発揮する。
マネキン相手だと、最強の作品を作り出し、コンテストに入賞するほどの技術を誇る人が多い。
しかしながら、美容師は「人相手」の商売である。
商売道具はハサミではなく、「本人の人柄」なのは、言うまでもない。
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反対に、友達の多いアシスタントは、さすがの一言である。
友達だけで30人以上を総動員。さらに友達の友達にも協力してもらっている。
友達といっても、中学・高校・専門など、オールスターそろい踏みである。
特に、美容専門学校の絆は固い。同期の大一番に協力してくれない人はいない。
お互いに、学校時代の仲間のために頭を提供しあうのだ。
とりわけ、学生時代「やんちゃ」だった人ほど、情に厚い。
また、普段のサロン営業で、お客様と仲良くなっているアシスタントも多い。
お客様から見ると、いつも手伝ってくれるアシスタントは、かわいく見える。
そんな「かわいい子」が、大一番に臨むのだから、喜んで頭を貸してくれる。
また、先輩に好かれているアシスタントであれば、
先輩の方から気を利かせて、先輩の友人・お客様の頭を提供してくれる場合もある。
このように人に好かれる人は、必ず、売れっ子スタイリストになる。
「普段から人に好かれる」=「お客様にも好かれる可能性が非常に高い」である。
このタイプは、技術は、「無口タイプ」に劣るが、それを補って余るほどの人柄を誇る。
この「人柄」が、指名客に結びつく。
「無口タイプ」の技術を100とすると、
「人に好かれるタイプ」の技術は70程度に過ぎない。
ただし、お客様から見ると、技術が50以上なら、みんな上手く見える。
お客様に100の技術を提供しても、気づかれない事が多い。
次の機会に70の技術の人に施術してもらっても、「別に変わらないじゃん」と思われる。
だったら、一緒に居て「楽しい人」を指名する事だろう。
ともかく、これで晴れてあなたも念願のスタイリストである。
今までは、営業中に、上手くできなくても先輩が直してくれたが、
これからは、失敗しても誰も助けてくれない。あなたがお客様の主担当となるのだ。
責任感も重大であるが、達成感・満足感などはアシスタント時代とは比較にならない。
いよいよ、裸一貫、実力の世界へ!!
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