2年生後半 学生生活も終盤 悔いを残すな
風雲 美容専門学校 2年生
2年目後半はどんな?
もうすぐ国家試験
そして最大のイベント 修学旅行
美容師の登竜門とも言える国家試験 その概要
2年生の2学期ともなると、美容師免許を取るための試験、
国家試験を意識するようになってくる。
ただ上手いだけではなく、制限時間内に仕上げなければならない。
どんなに綺麗な作品でも、作業途中でタイムアップとなると、0点である。
あくまでも、免許を取るための学校であり、国家試験に落ちれば、2年間がパアである。
国家試験は、実技と学科がある。
実技は、カットは必ず試験課題となり、それ以外に、
■網カーラー巻き(簡単すぎて滅多に試験課題に選ばれない)
■ワインディング(大抵、これが試験課題に選出される)
■フィンガーフェーブ(昔ながらの伝統技術である、しばしば選出される)
のいずれか1つが、毎年ランダムに選ばれ、試験課題となる。
網カーラー巻き・ワインディングは、サロン(美容室)に就職しても、
年配のお客様相手(のみ)に使用する技術なので、習得しても無駄ではない。
ただし、実際のお客様の髪は、マネキンよりも、はるかに短いので、
学校での実力では到底通用しない。
フィンガーフェーブに至っては、サロンでは一切使用しない。
これは歴史の授業のようなもので、美容の伝来初期の伝統を風化させない為に体験させるのだ。
カットの課題のスタイルである、グラデーションボブも、
実際のサロンで、注文してくるお客様は皆無である。
これでは、免許を取っても、サロンでは何一つ仕事ができやしない状態である。
サロンで即戦力となるような授業は、一切していないという事なのだ。
さらに言うと、国家試験の課題が、実用的な技術ではないと言わざるを得ない。
サロン経営者からすると、最も実用的な、
シャンプーの技術をしっかり指導して欲しいとの事だ。
学科に関しては、計算問題は極めて少なく、丸暗記が主となる。
一部の学科科目、例えば「毛髪のしくみ」のような知識は、
美容師なら生涯有益な情報なので、しっかりと記憶定着しておきたい所である。
ただしサロンワークでは、「お客さんウケ」する内容ではない。
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2年生 最大のイベント 修学旅行
秋〜冬になると、修学旅行というビッグイベントが待っている。
異文化に触れて見聞を深めると言う意味で、
大きな学校であれば、海外へ行かせてくれる場合がある。
国内であれば、京都・大阪・東京あたりが有力である。
しかしながら、実質、ただの観光となる。
中学・高校時代の修学旅行とは違い、「個」でも、1人1人にパワー(行動力)があり、
まして、「集団行動」ともなると、ハジけ具合がハンパない。
屋内の水族館などは、節度を守り、楽しく見学するが、
屋外の、「映画セット等がたくさんある村」などでは、
予想通り 男子全員で 鬼ごっこ
または、警ドロ および その類似系
さすが、大人が行う「集団鬼ごっこ」はレベルが高い。
撮影セットの家屋の2階に「見張り・おとり」を配置し、
広大なフィールドにも負けず、携帯電話という情報伝達ツールを駆使する。
舞台である古都にちなんで、対象を追いかける時は
「御用だ。御用だ。」の掛け声である。
しかしながら、最大の鬼である先生には、決して見つかってはならない。
本当に「御用」となってしまい、周りにも連帯責任という迷惑がかかってしまう。
始末書という最強の外交カードがある限り、先生には逆らえない。
先生が視界にいる場合、観光しているフリをしなければならない。
その直後に、鬼に発見・捕獲されるパターンが多い。
また、ホテルでの自由時間では、成人者であれば、
節度を守るという条件で合法的に飲酒が可能である。
しかし、アルコールが入った、当該学校の生徒に節度が守れるわけも無く、
生まれたままの姿で、ロビーを闊歩する者も、一部いる。
当然、先生が見過ごすわけも無く、即時、厳重に罰せられる。
たいてい、1つの部屋にクラス全員集合するのが通例で、
他の宿泊客からのクレームが、頻繁にあるのは言うまでもない。
当然、先生が見過ごすわけも無く、厳重に罰せられる。
したがって、後半は強制的に、複数の小グループに分散される事となる。
基本的に、部屋で就寝する者は皆無で、小グループごとに朝まで宴会が続く。
その結果、次の日のバス移動中に、体力の回復を図る(熟睡する)生徒が続出する。
バスの中での非常に静かな様(さま)が、「行儀が良い学校」という認識を、
バスガイドに与える事となる。
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