2年目に突入し 本格始動
アシスタントはつらいよ
いよいよ 給料歩合制へ
やっと実力の世界へ突入
アシスタントはお金がかかる 遊ぶのも勉強
固定給から歩合制へ
美容室へ入社して、およそ1年くらいは固定給であった。(店による)
技術レベルが著しく低くて、見学だけしかできなくても、
固定給であれば、毎月決まった額の給料が保障される。
修行中の身だから、金額に文句は言えないが、
極めて少ない中から、練習用の材料費、講習費、食費、税金などを差し引くと、
和紙が3枚くらいしか残らない。
アシスタント時代は、「休みの日は必ず出かけなさい」という指令が出る店もある。
「可能な限りの体験をして、話の引き出しを増やしなさい」という事なのだが、
ここでも、お金は消耗する。したがって、アシスタントは、常に極貧生活を強いられる。
しかしながら、アシスタント時代に、
金を使っていろんな体験(社会勉強)をしてきた者は、
スタイリストに昇格した時、売れっ子スターになる可能性が極めて高い。
どのお客様を担当しても、必ず話についていけるからである。
そのため、下積み次第の出費を、先行投資と考えられる者は、得てして、出世する。
歩合制のしくみ 基本給 + 売上の○%
いくら先輩のお客さんのおこぼれとは言え、やらせてもらえば、自分の売上となる。
1ヶ月単位で、1人1人がいくら稼いだか、全部データ化され、情報は共有される。
地方の美容室の場合、アシスタントの売上は、月に20〜30万である。
売上30万以上を、3ヶ月続けて記録すると、歩合制に昇格する。(店による)
固定給時代の給料を15万とした時、
歩合制の基本給は13万に下るが、「売上30万の10%」が、上乗せされるため、
結果的に給料は16万となり、固定給時代よりも、給料が上がる。(昇給)
したがって、月に70万の売上を叩き出せば、給料は20万となる。
決して多いわけではないが、やればやっただけ給料が増えるという事になる。
こうなると、アシスタントは、俄然、ハリきるようになる。
歩合制に昇格したアシスタントが増えると、次に起こる現象は、予想通り、
仕事の奪い合い キタ━━☆゚・*:。.:(゚∀゚)゚・*:..:☆━━━!!
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いままでは、一回ヘルプについたら、次は他のアシスタントに譲る。(同期の友情)
自分ばっかり、いい思いをしたら、同期に申し訳ないと気遣う。(同期の友情)
「次のお客様は、君がヘルプに入りなよ」と、アシスタント同士で譲りあう。(同期の友情)
しかし、お金が絡んでくると、話は別だ。
いままでは 先輩のヘルプに入る順番を
交代で譲り合っていた同期たちが
歩合制になった途端、 醜い骨肉の争い
金が絡んでくると、たとえ人を押しのけても、
自分だけが活躍したいという野望が芽生えてくる。
中には、売上単価の低い「シャンプー」を、意図的に避け、
単価の高い「縮毛矯正(クセ毛を伸ばす)」などしかヘルプしない者も出てくる。
さすがにこれだけ露骨だと、店長も気づき、前ページで述べた「制裁措置」の対象となる。
修行中の身で 仕事を選ぶことは許されない
歩合制だけに 制裁措置を取られると 給料は少なくなる
まわりの全スタッフが多忙の中、彼は1人、突っ立ている事しかできないという、
生き地獄(8時間程度)を味わう。得てして、当日以降、彼とは2度と会うことはできない。
当然だが、先輩方に気に入られている人の場合、
これでもかと言うくらい仕事がバンバン回ってくるため、給料が高い。
理不尽に見えるが、そうではない。
先輩に気に入られると言うのは、「立派な技術」であり、努力の賜物である。
「先輩に気に入られる資質がある」=「お客様に気に入られる資質がある」 である。
この時、仕事がもらえないアシスタントは、「売れっ子の同期」に対し、激しい嫉妬を抱く。
しかし、これは、「人間としての魅力」の向上を怠った結果であり、自分が悪い。
なお、主担当は先輩だが、「シャンプーはあなたがやって」とか、
「あなたのマッサージが好き」などど、部分的に指名を貰える場合が多くある。
そうした指名が多く獲得できると、人を押しのけたりせずに、
平和的に売上を伸ばすことができる。
また、店内で販売している(店販)トリートメントや化粧品を、お客様にオススメして、
販売に繋がれば、商品の価格の10%が給料に反映される。(店による)
あとは、勤務年数に応じて、基本給自体が底上げされる事がある。
地方の場合、スタイリストで、基本15+歩合6+店販2程度 23万前後の給料となる。
カートデビュー直前の、アシスタントリーダーで、およそ18万程度の給料となる。
ただし、個人間で大きな差があり、スタイリストでも売れなければ、アシ以下の給料となる。
アシスタントでも、スタイリスト並みの給料を獲得する者もいる。
単価の高いエステなどで、指名を獲得できると、かなり有利となる。
アシスタント時代から指名客を抱えるスーパーアシスタントは、
スタイリストに昇格した時、売れっ子スターになる可能性が極めて高い。
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