後腐れなく今の店を辞める 恨みを買うと独立後に足を引っ張られる
雇われの身はつらいよ
独立・開業のためには
今の店を退職しなくてはならない
できれば笑顔でお別れしたい それが独立後のロケットスタートに繋がる
□□辞める時に留意すること□□
むやみに独立を口外しない
独立を決意すると、優越感もあり、思わず誰かに喋りたくもなるが、
ウワサはすぐに広まるもので、当然、先生の耳にも入る
先生は、「有能なスタイリストが退職する」のを、極端に嫌がる。
そのため、簡単には辞めさせてくれない。
さらに、「自店のスタイリストが独立する」のを、忌み嫌う場合がある。
先生にとっては、ライバル店が増えると同時に、自店のお客様を持っていかれる事を危惧する。
数字が絡んでくると、綺麗に辞める事は、不可能である。
せめて、前向きな理由で退職届けを出したいところである。
「地元の知人の店で働く」、「有名サロンへ腕試しに行く」などが、決まり文句だが、
いずれにしても、辞めるのは容易ではない。誰しも、最後の最期で恨まれたくないものだ。
堂々と、「独立します」と言うと、確実に恨まれる事となり、
ひどい場合は、「裏切り者」の称号を与えられる。
その心無い口コミは、独立後、あなたの店の足枷(あしかせ)となる。
独立を相談する場合は、口の堅い信用できる人だけにしよう。
退職届けは一ヶ月前に
これは社会人として、常識である。
先生(経営者)からしてみれば、あなたに急にいなくなられたら、迷惑この上ない。
仕事の引継ぎもしなければならないし、あなたの代わりのスタッフを採用しなければならない。
勝手に、「明日で辞めます」などと言おうものなら、当然、怒りを買うだけの結果となる。
あなたは「辞めたつもり」が、先生からは「無断欠勤」扱いされ、
本来あなたが稼いだであろう1ヶ月分の売上を、損害賠償させられる恐れもある。
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禁じ手
法的な根拠はないが、美容室の暗黙のルールがある。
■独立する際は、自分の指名客を引き抜いてはならない
先生から見たら、そっくりそのまま売上が無くなるのだから、一大事である。
ただし、ほとんど、「引き抜き」が行われているのが現状である。
早いうちから、自分の指名客には、こっそり独立を示唆しているのである。
■先生の店の近くに、店を出してはいけない
先生から見たら、新規やフリー客まで持っていかれるので、一大事である。
独立を許したとしても、「ウチの半径○キロ以内には、出店しないでね」となる。
これは、一番最初の採用面接時に、誓約書を書かされている場合も多い。
■スタッフの引き抜きをしてはならない
これも、先生の店のスタッフが一気にいなくなる恐れがあり、一大事である。
独立を決意したスタイリストの右腕となっていたスタッフは、
当然、オファーを受ける事が多い。
同時期に辞めると、確実に疑われるので、数年計画でずらして退職するしかない。
■お客様のカルテをコピーしてはならない
こればかりは、個人情報保護法に抵触する。
カルテには、客ごとの、使ったカラー剤の色やパーマ液の種類が記載されている。
だが、それよりも、住所や電話番号を持ち出されると、
個人的にお客様と連絡が取れるようになり、「客が引き抜かれる」事を助長する。
カルテの持ち出しは犯罪だが、お客様から直接聞くのは問題ない。
スタッフとお客様が、ヒソヒソ話している場合に、このような交渉が行われている。
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